random thoughts]小沢一郎という政治家

去年の3月ですか、大久保とか言う秘書が逮捕されたのは。正直言って、その時まで筆者も小沢一郎の蔭の部分を一切知らなかった。あの時小沢はまさに民主党の党首として、政権交代が起これば「総理大臣」になる勢いであった。あの時は、西松からの献金問題。結局は「職務権限」の壁で検察はdropしたが、検察のお蔭で小沢という人物は、全くのクロである事が国民の前に明らかになった。そして小沢を代表の地位から引き摺り下ろし、この様な男が「総理大臣」になる事をかろうじて阻止できた。小沢を含めて検察が云々というが、我々一般国民は検察のお蔭で、危機一髪を救われたのである。筆者は、この点に関し、検察には大いに感謝している。

扨て、「職務権限」だが、当然事前に小沢は検討しており、検察がある程度以上は突っ込めない事を知って、不正な献金を続けていたものと見られる。この様な不正を摘発できないのは、立法府の不作為であり、小沢自身も関係する国会の怠慢である。

喉に骨の刺さったような気持ちの悪い事ですが、かくして政権交代は起こり、鳩山は選挙結果を多とし、小沢をあろうことか、幹事長の地位につけてしまったのです。この選挙結果を多とする発想自体が間違っていると筆者は考えています。筆者も含めてあれだけ多くの国民が、自民党の政治にNo.を突きつけたのですから、当然308議席に余る得票を得て政権交代は現実に起こったのでした。この時の選挙対策は小沢でなくても誰でも出来る程度のものであると筆者は考えています。従って、鳩山さんのお得意の「思い入れ」が間違っているのです。

次に政治資金規正法問題。これも同じで小沢にとっては読み切り小説みたいなものではなかったのでしょうか。秘書たち3人が小沢との関連を断ち切れば、小沢がこの法で立件される事はないと。これも、最近なんだか、日本の司法はおかしいと思う。即ち、例えば、会社組織で言えば、代表取締役社長、は、一件を知っていようが居まいが、総ての責任を負うというのは当たり前の庶民感覚である。この点の立証など必要が無い。処が、司法はその様な当たり前の事を認めないので問題が複雑になり、多くが刑を免れる結果となる。

筆者は、可なり前から民主党を支持しており、その事とは関係なく、取り分け小沢を罪人にしたいと思っているわけではない。ただ小沢の幹事長はいけません。冒頭に述べた通り、この人物は国民の目から見れば、検察のお蔭で、今や真っクロなんですから。

この機会に民主党のトラウマ化しているManifestを支持して民主党に投票した人は殆ど居無い事実をお伝えいたします。例えば、先日仲間4人が集まって、政治の話になり、全員が(家族含めて少なくとも8名が)民主党に投票した事を確認いたしましたが、理由は自民党政権はもうこりごりということで、Manifestを見て投票した人は一人も居ませんでした。筆者に関して言えば、すごく高い税金を払っていますが、それが他人の子育てに向けられるなんて、とんでもない話だと思います。その事は他の3人も憤慨していました。子は苦労して親が育てる、そうであってこそ、親も子もこの世にあって霊的に磨かれるものであります。又昔はいわれのない施しを他人から受けることを潔しとしない美徳も有りました。国家が、国の借金で、遂行すべき施策ではありません。民主党は、Manifestを出来るだけ早く放棄すべきです。何も出来なければ何もしなくて良い。まだ仕分けの途上では有るが予算も十分ではないわけだし、収入に見合った小さな政府で結構じゃ無いですか。大風呂敷を広げる必要は何もない。政府として民主党が布陣しているだけでも、国民としては安心な部分があるのです。(敬称略す)